事業で魅せて、地域に必要とされるLOMへ
第57代理事長 河原 龍平
真岡青年会議所は1954年の芳賀青年商工会議所設立より、常に移り変わる時代に適応し、運動を起こし続けてきました。組織は人がいるからこそ成り立っていますが、真岡青年会議所は会員数の減少が著しく、運動の縮小が危惧されています。人がいるからこそ、組織があり、組織の持つ理念に沿った運動が展開できます。では、どのような組織になれば、人が集まり、この現状を打破できるでしょうか。私は、一人ひとりが充実したJC活動を展開してこそ、組織としての魅力をもち、人を惹きつけると考えます。充実したJC活動を展開するにはまず、メンバーが運動、事業に対してワクワクするような、ポジティブな心的状態で仲間と共に活動することが重要であると考えます。そのような気持ちで真剣に運動に取り組むからこそ、魅せる運動、魅せる事業、魅せる組織となり、人を惹きつけるのではないかと考えます。本年度は拡大委員会を設けておりません。仲間と共に創る事業で魅せて会員拡大につなげることはもちろんですが、一人ひとりが拡大に対しての意識を常に持ち、誰かに頼るのではなく自らの力で、共に活動したいメンバーを引き入れ、よりワクワクする組織に変えていくくらいの気持ちで活動していけば結果は自ずとついてきます。
「ワクワク」の語源には諸説ありますが、「水が湧く」、「勝利に沸く」という言葉からきた説があり、その気持ちは人を動かす源と成り得ます。ワクワクという共通のエンジンをもったメンバーが仲間と力を合わせ、メンバー全員がポジティブな気持ちが湧いてくるような、事業が成功してみんなで沸くようなそんな組織にし、私たち自身の手で共に県東地域が明るい豊かな社会になるようにメンバー一丸となり活動していきましょう。
真岡青年会議所には、56年という長い歴史とともに受け継がれてきた伝統があり、その中で移り変わる時代の変化に適応し、その組織をより良い形にしてきました。メンバーが活動しやすいLOMにするために、在籍メンバーの声を聞き、引継ぐ部分はより良い形で引継ぎ、変化が必要な部分は皆で考え、実践し、魅力ある組織にしていきましょう。
また、真岡青年会議所活動の認知や、会員拡大活動には効果的な広報が必須になってきます。多くの方々の目に留まるためには、現状の広報媒体だけで満足するのではなく、柔軟なニーズにあった効果的な広報媒体や広報の手法を検討し、LOMの魅力を対外に対して余すことなく伝えていきましょう。
現代の子どもたちには、コロナ禍の影響もあり、急速なAIやIoTなど技術の進展により社会が激しく変化し、先の予測が困難な時代が続くと言われています。文系・理系といった枠にとらわれず、各教科等の学びを基盤としつつ、様々な情報を活用しながらそれを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成の一助を青年会議所として、地域の子どもたちや保護者様に示していきましょう。また、コロナ禍で子どもたちはチャレンジする機会、ワクワクする機会など、経験の機会の縮小を余儀なくされてきました。子どもたちにとって、一日一日、ほんの小さな経験であっても、それは今後の人生において宝物だと考えています。多くの子どもたちへ向けて、機会の提供を行い、子どもたちの未来を創造していきましょう。
青年会議所は、明るい豊かな社会を創るために、社会により良い変化を生み出す「変革」を運動として起こすことに挑戦し続けてきました。JC宣言文に「社会の課題を解決する」とありますが、地域に根差す青年会議所の運動は、社会の幅広い課題を抽出し、自らそれを解決することと位置付けています。各市町村には「総合計画や経営戦略、振興計画等」という、まちづくりの指針が策定されています。この指針に基づき、地域は何を求めているのか、真岡青年会議所としては何ができるのか、何の課題について解決の一助となれるのかをしっかりと検討し、各地域に示していきましょう。
また、真岡青年会議所の知名度やブランド力はまだまだ足りておらず、それらを向上させるには魅力ある事業を構築し、実施することが必要不可欠だと考えます。真岡青年会議所メンバーだけではなく、多くのステークホルダーと連携することも視野に入れ、仲間と共に、地域と共に魅力ある事業を創りあげて、地域に必要とされるLOMに成長していきましょう。
「ワクワク」「楽しい」という気持ちは必要ですが、「楽をする」ということとは違います。 「楽しい」と「楽」は対極です。「楽しい」ことがしたいのであれば「楽」はしてはいけません。 混同しがちな言葉ですが、本当に楽しいこと、ワクワクすることを行うためには、やはりそこに辿り着くまでに、メンバー全員で真剣に事業に向き合い、構築し、間違いなく素晴らしい事業になると確信を持って実施した先にこそ、本当の価値があります。事業で魅せる真岡青年会議所として、ワクワクするような1年を想像し、共にかたちにしていきましょう。
委員長小松 幸嗣
委員長大関 卓哉
委員長高橋 卓
委員長中村 浩輔