活動

物資輸送支援 ~塩竈市~

3月21日に2度目の宮城への物資輸送支援に行ってまいりましたので報告します。

 今回のミッションは、多賀城市に拠点を置き広域に民間支援を展開している

塩竈JCおよび塩竈100km徒歩の旅事務局そしてそれらを指揮する

2008年度日本JC東北地区担当常任委員の矢部亨先輩の支援です。

さらに、塩竈市で一番被害が甚大だった北浜地区へ個人的ネットワークによる

ダイレクトな支援を展開することが目的でした。

加えて、塩竈市より被害が深刻な石巻市への支援の支援です。

 

「支援の支援」?と思われるかもしれません。

石巻市は被害があまりにも深刻で石巻JCメンバーも3名しか動けない状況です。

塩竈より石巻市の災害復興も支援しております。

つまり、自分の家にも電気が通じてなく、会社も流され、一週間お風呂に入れないまま

地元の支援だけでなく、30km離れた石巻市の支援もしているということ。

一週間ほとんど寝ずに必死でがんばっておられました。

 

どのような支援を展開したかは、写真を交えて…

 

仙台市から45号線で多賀城市~塩竈市と入ります。

仙台市の様子を見ると地震そのものの被害は真岡市とそれほどかわらないのではないかと思います。

 

しかし多賀城市に入り、津波が押し寄せた地域に入ると風景が一変します。

国道の両側には津波で流された車が並べられております。

 

 

支援拠点で一部の物資を卸しました。

真ん中に映っているのが、塩竈を中心とした地域のキーマン矢部先輩。

 

その後、物資を持って、塩竈市で被害が甚大だった地域へのダイレクト支援を展開

道路はまだヘドロがたまっています。

右側に見える建物の3階で、周辺の方々が30人ほどで炊き出しなどをしているといいます。

防犯の目的、復興の目的で、避難所に行かず、被災した中心部に残っている人が本当に多いのです。

こういった場所は無数にあるため、行政も把握しきれず、物資が届きません。

ガソリンがなく、買い出しにもなかなか行けない。 やっと本日電気が通ったという状況だそうです。

真岡JCからの支援物資は本当に喜ばれていました。

3か所ほど物資提供の支援をしてきました。

その後、もう一度、拠点に戻り、今度は石巻市へ…

拠点では、本日輸送した500ℓのローリータンクが早くも活躍していました。

行政の給水では届かない地域へ、JCメンバーが給水してまわっています。

より被害が甚大な石巻市。

1000台のストーブを用意して凍える人々の支援をしようと努力していました。

行政の倉庫には物資が山積みされているが、さばききれず災害の最先端には満足に届いていません。

避難所だけでなく、家に残って町内会などで炊き出しして共同生活をしている人々の実態は

把握しきれていないそうです。

 

石巻市のJCOBが活動する支援拠点に物資を届けました。

そこで、思いがけないチームと遭遇。

桑原先輩をリーダーとする那須野ヶ原チームの物資輸送でした。

かなりのLOMが支援に入っているようです。

JCのネットワークは本当に協力だと現場にきて感じました。

その後、2件の避難所をめぐり物資輸送を終了。

案内してくれた矢部先輩が

「見せたいものがある」と言ってある場所に案内してくれました。

石巻市街の惨状。 門脇地区。住宅地だそうです。

津波の第一波で家屋が破壊され、引き潮で流され、第二波、第三波と15m以上の津波が襲いかかり

全てを破壊しました。

津波が引いた後には、津波で拡散された自動車のガソリン、工場から出た重油に火が付き、

全てを焼き尽くしました。

 

「全国のみんなから、絶対復興できるから頑張ろう!と励ましてくれる。 

 俺もがんばるよ。でも、この現状をどうしたらよいのか、全く想像もつかないんだよ。」

と声を詰まらせていました。

 

被災地支援とはどういうものかを深く考えています。

 

支援する側が思いをはせて物資を集めて仕分けして送る。これも本当に必要な支援です。

迅速さを重視して、支援物資の種類を限って集めて大量に確保して送るこれも効果的です。

支援する側の都合で用意できるかぎりの物資を用意して届ける支援も大切だけれども、

それだけでよいものか。

現場で欲している支援内容や物資は一日一日変化していきます。

塩竈市ではもう食料やオムツの支援は峠をこしたようですが、給水活動に必要なタンクなどが

必要なようです。

しかし、石巻市ではまだまだ食料支援が必要だし、まずストーブや燃料が足りないといいます。

塩竈市には、給水活動用のタンクをあと6コ、石巻市にはプロパンガスボンベ10本なんとか

用意できないかと依頼されました。

 

 被災地で、自分が被災者でありながら、より深刻な被災者の支援をしているJCメンバーやOB。

この人たちが本当に必要な支援を直接聞いて、タイムリーにダイレクトに支援できる体制が必要だと

感じました。

そして、それが一回きりではなくて、継続的に支援するためにはどのような仕組みを作っていくのが大切かとても深く考えさせられました。

最後に被災地の皆さまからの、ご協力いただいた皆様に対して心からの感謝をお伝えして報告とさせていただきます。 
 

 
 

 

 
 
 

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